「運河のカモメ」ことハンマーダルシマー小松崎健さんとギター浜田隆史さんと私のViolaのライブが、お陰様で盛況のうちに終了しました。
前回(2017年)夏に振る舞った微発泡赤ワインが好評だったので、今回はさらに白ワインも用意して、さらにおつまみは料理上手な生徒(熱心に毎週Violinのレッスンに通ってくれている)にお願いしたところ、本当に真剣に取り組んでくれて、見た目も味も抜群!で大好評でした。
お客様にも喜んでいただけて、本当に楽しい、雰囲気の良いライブとなりました。
小松崎健さんと浜田隆史さんとは、現在私がユニット組んでいるIndigo Noteの相棒ギタリスト伊藤賢一さんからの繋がりで知り合いました。
今までに1,2曲?飛び入り参加でご一緒したことはありましたが、がっつり共演させてもらうのは初めて。
Indigo Noteでは、二人で事前に演奏したい曲に独自アレンジを施し、練りに練って本番に臨んで来ましたが(本番を重ねるごとにしっくりいくアレンジに変わっていったものも)、それは私がアドリブが苦手だったせいが多分にあります。
今回、運河のカモメとも もちろん演奏したい曲は事前に挙げてはいましたが、事前の合わせは一度もなく、当日のライブ直前に仕上げました。
しかも、私がアレンジを断念して弾かないと決めた曲を「ノリの良い曲ないから1曲、足そうよ」と言われ、急遽 復活させることに。
しかもしかも、その曲がトリの曲だと!
譜面を見て弾くことが当たり前でアドリブに不慣れな私にとっては、当日に全ての取り決めが行われる、という流れはほとんど焦りしかなく・・・
その私にも柔軟に対応(というか意外にも「この曲もやるんでしたっけ・・?」的なゆる〜い感じ。汗)してくれて、私の余裕のなさを意に介さず?全く緊張感ナシな二人。
それがですよ。
本番になったらガラッと!二人が変わったのです。
あのゆるゆるな感じが、ものすごい安定の、そして明るくクッキリとしたオーラに変わって、お客様の気持ち鷲掴みに。
その最初の1曲で私は圧倒されました。
前半は彼ら二人のステージ。
後半は、始めに私のViola ソロで、バッハ無伴奏チェロ組曲3番よりプレリュード、クーラント、ブーレを演奏しましたが、お二人が作ってくれた良い雰囲気の中で、私はリラックスして自由に弾くことができました。
自分でもこれまでにない充足感のある演奏ができたと思えたし、お客様にも運カモのお二人からも、ものすごく良い反応をいただけました。
そしてそのまま三人での演奏に突入。
ああ・・
もうなんて表現したら良いか。
こんなにテンパっている状況は過去にもないはずなのに、心地よすぎて楽しすぎて、緊張してられないのです。
ダルシマーと合わせると、まるでヴィオラが共鳴弦を持った楽器かのようにサスティーンが長く豊かに響く心地よさ、そこに加えて浜田さんの安定しながらも前進していくリズム。
この上なく楽しかった。
そして、練り上げるアンサンブルとは違う、会話のようにその時その時のお互いの音で作られていく、という音楽の醍醐味を、心で味わう瞬間でした。
ステージを踏まない限り味わえない瞬間瞬間の連続でした。
一人でアレンジに思い悩み、どうしても無難な音を選んでしまう。
それがいかにつまらない音楽に陥ってしまうか。
書いても書いても納得いかないわけですよね。
それでも「もっとこうしたかった」「他にもやりようがあった」という思いは残ってます。
でもこれは、本当にステージ踏まないとできるようにはならない。
やるしかないんだな、と。
なので、これからは北海道でもどこでも、自分から行って共演させてもらおう、もっと多くのミュージシャンに頭下げてステージに出させてもらおう、と思うに至りました。
今までもそう思ってきたけれど、なかなか勇気も出ず。。。
でもこれ、ほとんど麻薬です(経験はありません)。
多分一度経験したら病みつきになる。
だって、絶対にクラシックでは味わえないもん。。
(クラシックでアドリブはご法度です)
健さん、浜田さん、本当にありがとうございました。
最後に、寒い中 集まって笑顔で聴いてくださったお客様と、お料理担当し積極的にお手伝いをしてくれた生徒の阿部昌代さん、その妹の大越尚子さん、そしてそして、毎回毎回 私のこの勝手気儘なライブ企画を応援し協力して共に楽しんでくれてる高齢の両親に感謝。
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くります (火曜日, 30 1月 2018 12:36)
初めてブログ拝見しました。ライブの状況が蘇りました。
もっとたくさん聴きたくなります。
購入したCDを聴いていますよ。
更なる活躍を期待しています。
紅 (火曜日, 30 1月 2018 15:08)
くりますさん、ブログ読んでいただきありがとうございます。
私ももっとたくさん演奏したいです!
これからもよろしくお願いいたしま〜す�