二人の生徒さん

今日は一日中雨でしたね。

暑かった夏は何処へやら…?

皆様体調を崩されませんようにお気をつけください。

こちらは楽器のメンテナンスがちと大変。。。

 

そんな中、私は一日中家から一歩も出ず、練習したりレッスンをして過ごしました。

 

今日来てくれたのは、とある優秀な大学に通う大学1年生。

彼女は大学オケでヴィオラ・デビューしたばかり。

実はその前はコントラバス弾いてたんですって〜。

だから読みなれた譜面はヘ音記号ですね。

オケの中でも特殊なハ音記号のアルト譜表(有ると不評)にもめげず、健気に頑張ってます。

 

私が教室開設の告知をしてから、今のところ新たにみえた生徒さんはお二人。

一人はこの大学生で、もう一人は社会人。

社会人の方はすでに10年ほど演奏経験はありますが、自己流のまま弾いてきたので基礎に立ち返りたい、と新たなスタートを切るためにみえました。

 

私は教室開設直後に、とても運良くこの二人の生徒さんに巡り会えて幸せです。

それはなぜかというと、お二人ともとても根気強く、楽器の構え方などの楽しくもない基礎(笑)を重視していて、それがどれだけ演奏上達に早道なのかを理解してくれている生徒さんだからです。

二人とも楽器の構え方以前に、立ち方、姿勢などが一番音に重要な影響を及ぼしていて、それがうまくいってないと続けるのは苦痛でしかなくなってしまうことに気が付いています。

これは私自身がアレクサンダーテクニックで日頃学んでいることなので、まさに私が教えたいことそのもの。私にとっては本当に願ってもない生徒さん達です。



でも今日はいきなりチューニングから立ち止まり、まず楽器のセッティングから直しました。

 

ペグの向きが悪いために調弦がしにくくなってて、その調整法を伝授。

そして、『もし、今日は最初から音が狂ってなくてラッキー🎵、ということがあったとしても必ずペグはまわせ』というと、びっくりしてました。

 

チューニングって、私も昔そうでしたが、毎日当たり前のようにしてることだけど、意外と一番苦労することですよね。

初めて楽器を持つとどこをどう扱ったらよいのかわからないからおっかなびっくりで、メンテナンスは全て職人さんなどのプロにしてもらうものと思ってしまいがちですが、楽器は自分で弄って楽器のことを知ろうとしないと自分で調整できるようにはならない。

そもそも人間が作り出したものですし、物理的に考えてみたら自分でも直せる箇所はあるものです。

(彼女の楽器は学校で借りている楽器なので、あまり好き勝手に弄って壊してしまったらという不安はあるとは思いますが。)

 

ついでに、A,D線に付いているアジャスターもネジが硬くて回しにくくなってるので、適当に部屋に置いてある油壺(私のガット弦を漬け込んでる)からオリーブオイルつけて回しやすくしてあげました。

こんなことも、ちょっと考えてみたらできることの一つですよね。

 

そしてようやく弾き始め、まずボウイング。これにもまたえらく時間をかけてしまいました…(時間配分がなってなくて反省^^;)

 

そして左手のフィンガリング。

彼女はまだヴィオラを弾くための指の筋肉がついていなくて、本人曰く、弾いてるうちにあちこち痛みだすそうで。。。

例えば指先の関節(第一関節)を適度な45度の角度を保つことができない、など。

これは楽器を弾く前に、普段の生活の中でできる簡単な筋トレ法を伝授。

 

この辺までですでに2時間を越していました…

 

私の悪い癖で、後ろに予定が入ってないとダラダラ長いレッスンをしてしまいます。

実は先日、社会人の方のレッスンもしたばかりですが(ご本人の希望でボウイングのレッスンしかしてないのに)やはり2時間超えました。

それでも最後の最後にほんの少し、骨盤の向きを変えただけで姿勢が激変し、弾きやすくなった!と喜んで行かれましたが。

 

でもとにかく、今度からもう少しメリハリあるレッスンをしようと心に誓った一日でした…